WATCH COMPANY~時計修理技術者コラム~

時計修理専門店WATCH COMPANYの公式ブログです。

『ゼロからわかるロレックス 改訂版』に取材協力させていただきました!

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2018年8月30日に(株)交通タイムス社から発売された『ゼロからわかるロレックス 改訂版』に取材協力させていただきました!
ロレックスの歴史や全モデルの紹介、今注目されているロレックスの資産価値など、これを読めばロレックスマスターになれる1冊です。
当店は『ロレックスが評価される理由【外装編】【ムーブメント編】』と、『メンテナンス基礎知識』に取材協力させていただきました。WATCH COMPANYの技術者も紹介されていますので、手にとられた際はぜひ探してみてください!

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当店技術者がムーブメントや外装の説明をさせていただいております。

 

POWER Watch 2018年9月号(No.101)に当店が紹介されました!

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2018年7月30日発売のPOWER Watch2018年9月号(No.101)の【全国時計修理優良店ガイド】の特集に当店が紹介されました!

時計の仕組みを紹介している連載の【腕時計の教科書】では、近年の機械式時計において深刻な問題になっている「磁気」について紹介しています。
当店技術者も取材に協力させていただいております。ぜひチェックして下さい!

 

時計修理技術者コラムVol.45 ベル&ロス BR03のケース構造

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特殊な外装構造

機械式時計のケース構造はブランドやモデルによって多種多様です。今回はその中でも異彩を放つモデル、ベル&ロスのBR03シリーズの構造をご紹介します。

 

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ベル&ロス/アヴィエーション/BR03-92
ベル&ロスのフラッグシップともいえるモデル。フォルムは航空機のコックピットをそのまま再現したようなデザインで、見た者の目を引きます。42mmというサイズも存在感を放ちます。

 

分解方法

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1.ケース裏のねじを外します。

 

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2.巻真(リューズとムーブメントをつなぐ棒状の部品)を外します。穴の先にはリューズを押さえるオシドリという部品があり、工具で押しながらリューズを引くとリューズと巻真を抜くことができます。

 

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3.ケース正面のネジを外すと、前面のベゼル部分とガラスを外すことができます。

 

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4.文字盤にある4箇所のネジを外します。(写真前)
文字盤のネジは時計ケースまで貫通していて、しっかりと固定される仕組みになっています。(写真後)

 

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5.文字盤とムーブメントを取り出すことができました。

 

特殊構造のケースの落とし穴

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時計ケースとムーブメントの兼ね合いでケースを構成する金属間にさびが発生することがあります。
さびが侵食すると、防水性能が低下したり、水入りにより文字盤や針に大きな損傷が起こってしまう可能性があります。定期的に外装もメンテナンス(さびの除去、パッキン交換など)して、きれいな状態を保つことが時計を永く使っていただく秘訣です。

 

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時計修理技術者コラムVol.44 ブレスレット・ベルトの取り付け方法

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ブレスレット・ベルトの種類

腕時計は、時計本体部分(ケース、ミドルケース)と腕に取り付ける部分に分かれています。
取り付け部分は、金属製のブレスレットや革ベルト、ラバーなど、様々な素材が存在しますが、今回は取り付け方法について紹介していきます。

 

1.バネ棒

1番スタンダードな取り付け方法で多くの時計がバネ棒で取り付けられています。 筒状のパイプの中にバネが入っていて、そのバネで両出口にあるピンを突っ張る構造になっています。 取り付けと取り外しが容易で、長さや太さが非常に多岐に展開しているため、多くの取り付け口に対応ができます。 長期間使用すると曲がり、折れなどの損傷が起こる場合があります。

 

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ロレックス/エクスプローラーⅡ/16570

 

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様々な形状のバネ棒があります。ラグ幅に合わせる「長さ」と、ブレスレットやベルトの通し穴にあわせて「太さ」を選びます。ラウンド型ケースのモデルに使用されるバネ棒は、ケースの形状に合わせて曲線のバネ棒を使用したりします。

 

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バネ棒は使用によって曲がったり、先端のピンが折れてしまうことがあります。バネ棒に必要以上の力がかからないように、ブレスレットの長さに余裕を持たせたり、衝撃を与えないようにする必要があります。

 

2.ピン・パイプ

パイプとピンを使用して固定する方法です。パイプとピンにはそれぞれくびれ(溝)がつけられていて、パイプとピンのくびれが合わさった箇所で固定されます。 構造が単純で比較的安価に作成でき、様々なサイズに対応できますが、汚れや汗による経年劣化で、さびなどによる腐食や、金属疲労による割れが起こり、抜けやすくなってしまうことがあります。

 

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新品のピン・パイプ(前)と経年劣化により割れてしまったパイプ(後)です。

 

3.ネジ止め

ケースとブレスレットを専用のネジで固定する方法です。大型の時計に多く採用されています。外れにくく作られていますが、ネジ自体に装飾されていたり、専用に製作されているものが多く、汎用品では代用できず、紛失の際はメーカーでしか修理できない場合があるので使用する際は緩みが無いか注意が必要です。

 

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フランクミュラー/ロングアイランド/902QZ

 

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ブルガリ/エルゴン/EG40S

 

外装のトラブルを防ぐためにも定期メンテナンスを!

どれだけ堅牢に作られた部品も、経年劣化や腐食には勝てません。ブレスレットが外れてしまうことで落下などの大きなトラブルに遭わないように、定期メンテナンスは欠かさず行いましょう!

 

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時計修理技術者コラムVol.43 ロレックスのカレンダーの不具合~デイデイト/Cal.3155編~

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ロレックスの最上級モデル

ロレックスの最上級モデルといえばプラチナとゴールド素材のみでモデル展開しているデイデイトです。今回はロレックス/デイデイトによく起こる不具合を紹介していきます。

 

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ロレックス/デイデイト/118206/搭載ムーブメントCal3155:ロレックスの最上級モデルで、プラチナとゴールド素材のみ展開していて、ステンレスモデルは存在していない。ロレックスの象徴でもある日付表記の他に、12時位置には曜日表記が備わっている。曜日の表記は26か国語の言語から選択が可能。
2008年には、ケースサイズが一回り大きくなったデイデイトⅡも発表された。

 

Cal.3155に起こる不具合

Cal.3155は日付と曜日両方に早送り機能がついています。よく起こる不具合は、早送り(リューズ引き出し1段目)は機能するが、針回し(もしくは自然運針)では日付が変わらない症状です。

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カレンダー送り不良の原因は、カレンダー中間車と呼ばれる歯車のかしめが緩んだことによるものです。
カレンダー中間車は筒車(時針がついている歯車)と、カレンダー送り車(カレンダーを送る車)の間にある歯車です。

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かしめが緩んだ(写真の金色部分と銀色部分が分離した)ことによって、カレンダー中間車が空回りしてしまい、筒車からカレンダー送り車に動力が伝わらなくなります。
その結果、針回しによる日付変更が起こらなくなります。
Cal.3155は、日付と曜日を同時に切り替えるため、カレンダー車のバネが強めに作られています。カレンダー中間車がそのバネの負荷に耐えられなくなった際に、かしめが外れてしまいます。
かしめが緩んだカレンダー中間車は交換しなければならず、メンテナンス費用も高額になりがちです。
カレンダー送りに違和感を感じたら早めにメンテナンスを受けていただく事をお勧めいたします。

 

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POWER Watch 2018年7月号(No.100)に当店が紹介されました!

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2018年5月30日発売のPOWER Watch2018年7月号(No.100)の【全国時計修理優良店ガイド】の特集に当店が紹介されました!

今回は記念すべきパワーウォッチ100号目ということで、スペシャルな内容になっています!
時計の仕組みを紹介している連載の【腕時計の教科書】では、クロノメーターに関して取材協力と資料提供をさせていただきました。
ぜひチェックしてください!