WATCH COMPANY~時計修理技術者コラム~

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時計修理技術者コラムVol.27 時計の裏蓋パッキン

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時計の防水性

時計の防水性能は、ケースの構造上の隙間(ミドルケースと裏蓋、ミドルケースとベゼルなど)をできる限り少なくして水分が入らないようにすることで保つことができます。今回は、時計の防水性能において重要な役割を担っているパッキンに関して紹介します。

パッキンとは

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裏蓋パッキンとは主にゴム製で、丸型もしくは平型のリング状の部品です。裏蓋を閉める際の圧力で押しつぶされることでケースと裏蓋の間の隙間を埋めることができ、密閉性を保つことができます。一般的に腕時計の修理項目での【パッキン交換】は裏蓋パッキンの交換を指します。
※プラスチック製やテフロン製のパッキンを採用しているモデルも存在します。

パッキンの劣化

優れた弾力性や伸縮性が特徴のパッキンですが、長期間の使用によると、素材の変質により弾力性が失われ、硬化してしまいます。パッキンが劣化してしまうと、ケースの密閉性が失われ、防水不良が起こります。また、その状態で使用を続けると、汚れや汗が隙間に入ってしまい、ケースや裏蓋が腐食を起こしてしまう原因となります。

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硬化してしまった(ゴム)パッキンです。

 

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劣化、変形してしまったプラスチック製パッキンです。

 

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ロレックス/エクスプローラー(1016)オイスターケース
上記のようにケースや裏蓋の腐食が大きくなってしまうとパッキンを交換しても防水性能が保持できなくなってしまいます。
腐食が進むとケースそのものの交換が必要になり、メンテナンス費用も高額になります。そのため定期的なメンテナンスを受けていただくことをお勧めいたします。

 

  
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